
こんにちは。ザ・餃子マンへようこそ。
スーパーの精肉売り場で、「今日の餃子、いつもの豚ひき肉にするか、それともヘルシーな鶏ひき肉に挑戦してみるか」とパックを見比べて悩んでしまった経験はありませんか?
実は、鶏肉餃子と豚肉餃子の違いは単なるカロリーの差だけではありません。
それぞれの特徴を知らずに選んでしまうと、「なんか物足りない」「パサパサして家族に不評だった」なんてことにもなりかねません。
家族の健康を気遣いつつ、やっぱり美味しいと喜んでもらいたいというのが料理を作る人の願いですよね。
カロリーや味の違いだけでなく、調理のコツさえ掴めばどちらも絶品の餃子になります。
鶏肉餃子と豚肉餃子の違いと味やカロリーの特徴

まずは、食材としての基本的な性質の違いを押さえておきましょう。
私たちが普段何気なく選んでいるお肉ですが、実は「脂の溶け方」や「旨味の感じ方」に大きな差があります。
これを知っているだけで、その日の気分や体調に合わせたベストな餃子が作れるようになりますよ。
どっちが美味しい?ジューシーさとコクの比較

結論から言うと、「ガツンとしたコクと肉汁」を求めるなら豚肉、「さっぱりとした上品な旨味」を求めるなら鶏肉に軍配が上がります。
豚肉餃子の最大の魅力は、なんといってもその脂にあります。
豚の脂は加熱すると溶け出し、野菜の水分と混ざり合って濃厚なスープのような肉汁を作ります。
これが口に入れた瞬間の「ジューシー!美味しい!」という満足感に直結するんですね。
ニラやニンニクといったパンチのある香味野菜とも相性が抜群で、いわゆる王道の餃子の味になります。
一方で鶏肉餃子は、脂が少なく味が淡白です。
そのため、豚肉のような強烈なコクはありませんが、いくらでも食べられるような軽さがあります。
大葉(シソ)や生姜、梅肉といった和風の薬味や、ポン酢などの酸味のあるタレと非常に相性が良いのが特徴です。
濃い味が好きなら豚肉、あっさり量を食べたいなら鶏肉を選ぶのがおすすめです。
ヘルシーなのは鶏?カロリーと脂質の真実
「ダイエット中だから鶏肉餃子にしようかな」と考える方は多いですが、数字で見るとその差は歴然としています。
一般的なひき肉100gあたりのカロリーと脂質を比較してみます。
『出典:文部科学省『食品成分データベース(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)』
このように、たんぱく質の量はほぼ変わりませんが、脂質は豚肉の方が高く、それに伴いカロリーも高くなる傾向にあります。
ヘルシーさを重視するなら、やはり鶏肉餃子の方が有利だと言えますね。
鶏ひき肉でも部位選びでダイエット向きに

ただし、一言に「鶏肉」といっても、使う部位によってカロリーはさらに変わります。
市販の「鶏ひき肉」は、もも肉や皮が含まれていることが多く、意外と脂質がある場合もあります。
もし徹底的にヘルシーな餃子を目指すのであれば、「鶏むね肉」や「ささみ」を自分でミンチにする、あるいは皮を取り除いたひき肉を選ぶのがベストです。
特に鶏むね肉(皮なし)であれば、100gあたり約100kcal強までカロリーを抑えることができます。
これなら、ダイエット中でも罪悪感なく餃子パーティーを楽しめますね。
豚肉がない時に鶏肉で代用するポイント

「冷蔵庫を開けたら豚肉がない!あるのは鶏ひき肉だけ…」というシチュエーション、ありますよね。
そんな時、そのまま鶏肉を代用すると「なんか物足りない」と感じてしまうかもしれません。
豚肉の代用として鶏肉を使う場合は、不足している「脂(コク)」を補ってあげることが重要です。
ごま油を少し多めに餡(あん)に練り込んだり、刻んだ豚の背脂を少し足したりするだけで、豚肉に近いジューシーさを再現できます。
私の裏技ですが、鶏ガラスープの素やオイスターソースを少し強めに効かせると、鶏肉の淡白さがカバーされて満足感がアップしますよ。
鶏皮餃子と鶏ひき肉の餃子は別料理

ここで一つ注意しておきたいのが、検索するときによく混同されがちな「鶏皮餃子」との違いです。
私たちが今回お話ししているのは「鶏のひき肉を小麦粉の皮で包んだ餃子」ですが、
居酒屋などで見かける「鶏皮餃子」は、餃子の皮の代わりに「鶏の皮」を使って具を包んだ料理を指します。
鶏皮餃子は、皮そのものが脂の塊のようなものですから、カロリーも非常に高く、食感もプリプリとして全く別物です。
ヘルシーな鶏肉餃子を作ろうとして、間違って鶏皮で包んでしまうと真逆の結果になってしまうので気をつけましょう。
鶏肉餃子と豚肉餃子の違いを踏まえた作り方のコツ
ここからは実践編です。特に鶏肉餃子は、豚肉と同じ作り方をしてしまうと失敗しやすい料理でもあります。
それぞれの肉の特性に合わせた調理法をマスターして、お店レベルの味を目指しましょう。
鶏肉がパサパサしないためのつなぎと片栗粉
鶏肉餃子を作って「なんだか固くてパサパサする」と失敗した経験はありませんか?
これは鶏肉に脂が少ないため、加熱すると身が縮んで水分が出てしまうことが原因です。
これを防ぐためには、肉汁(水分)を逃さないための「保水」が鍵になります。
具材に片栗粉を大さじ1〜2杯混ぜることで、加熱時に水分を閉じ込めてくれます。
また、つなぎとして「木綿豆腐」や「卵」を入れるのも非常に有効です。
豆腐を入れるとフワフワの食感になり、冷めても固くなりにくいのでお弁当にもぴったりですよ。
粘りが出るまで練って肉汁を閉じ込める
これは豚肉でも鶏肉でも共通する、最も重要な工程です。
野菜を入れる前に、ひき肉と塩だけで、白っぽく粘りが出るまで徹底的に練ってください。
よく練ることで肉のたんぱく質が網目状の構造を作り、その中に脂や水分を抱え込みます。
特に脂の少ない鶏肉の場合、この工程をサボるとボソボソの食感になってしまいます。
マヨネーズを足してコクと柔らかさを出す

鶏肉餃子を劇的に美味しくする魔法の調味料、それがマヨネーズです。
「えっ、餃子にマヨネーズ?」と思うかもしれませんが、マヨネーズに含まれるお酢が肉の繊維を柔らかくし、乳化された油分がジューシーさを補ってくれます。
味に酸味が残ることはほとんどありません。ひき肉200gに対して大さじ1程度を目安に入れてみてください。驚くほどふっくら仕上がりますよ。
失敗しない蒸し焼きと焼き方の手順

豚肉餃子は脂が出やすく、焼き面がカリッと仕上がりやすい一方、鶏肉餃子は脂が出にくい分、油が少ないと焼き面が乾きやすかったり、くっつきやすくなることがあります。
鶏肉餃子は、蒸し上がりに水分をしっかり飛ばしてから、ごま油などの“仕上げ油”をやや多めに回しかけると香ばしくパリッと仕上がります。
蒸し焼きの水は量が多いとベチャつきの原因になるため、必要最小限に。
フライパンの温度を下げたくない場合は熱湯を使うのも効果的です。
さらに羽根つきにしたい場合は、小麦粉(または片栗粉)を溶いた水を使うと、パリッとした羽根が安定して作れます。
生焼けは危険!中心温度と加熱時間の目安
最後に、絶対に守ってほしい安全のお話です。
特に鶏肉には、カンピロバクターやサルモネラ属菌といった食中毒の原因菌が付着しているリスクがあります。
「鶏肉だから半生でも美味しい」なんてことは絶対にありません。
ひき肉料理は菌が内部に入り込んでいるため、中心部まで75℃で1分以上加熱することが必須です。
※加熱時間や温度はあくまで目安です。調理器具や餃子の大きさによって調整し、不安な場合は必ず中を割って確認してください。
鶏肉餃子と豚肉餃子の違いで献立を決めよう
鶏肉餃子と豚肉餃子、それぞれに素晴らしい個性があることがお分かりいただけたでしょうか。
どちらが正解ということはありません。
- ガッツリ食べてスタミナをつけたい週末は「豚肉餃子」
- 遅い時間の夕食やカロリーを抑えたい平日は「鶏肉餃子」
このように、その日のシーンに合わせて使い分けるのが、賢い餃子ライフの楽しみ方です。
ぜひ今夜は、あなたの今の気分にぴったりの方を選んで、最高の一皿を作ってみてくださいね。
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